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TSKニュース&トピックス

中小企業のデジタル化に関する導入状況

FAS部門 公認会計士 上田 大輔

1.中小企業のデジタル化に関する導入状況について

中小企業のデジタル化に関する導入状況について、段階1~4に分類した結果をコロナ感染症流行前(2019年)と感染症流行後(2022年)の段階に分けて下記に記載しております。

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感染症流行前後で、段階3・段階4(デジタル化が進んだ段階)の企業の合計比率が17.3%⇒33.8%と上昇しており、デジタル化が進展しております。一方で感染症流行後の2022年においても、段階4の企業が4.6%程度しかなく、段階1・段階2の企業が66.2%程度もある事から、今後もデジタル化を拡大する必要性はあると考えられます。

2.デジタル化導入の効果

「2021年2月25日東京商工会議所 IT活用実態調査報告書」によればデジタル化導入を進めた効果として、以下の点が挙げられております。
①段階3・段階4の企業は直近3年間の利益が増加傾向にある。
②デジタル化導入による効果をアンケートした結果では「業務効率化」が最も多い。
③「顧客満足度向上」、「顧客・取引先との接点拡大」、「販路拡大」の効果があったと回答した企業は、段階1~3の企業の回答は少ないが(10~15%)、段階4の企業の回答は多いが(30~40%)。段階4までデジタル化進める事で経営面の付加価値の向上効果が高くなる。

3.導入の課題

同調査報告書ではデジタル化導入にあたっての課題として、段階1・段階2の企業では「IT導入の旗振り役が務まるような人材がいない」、段階3の企業では「コストが負担できない」が挙げられております。導入に当たっての人材面での課題については、社内でのIT人材の育成の他に外部専門家の活用、またコスト面での課題については前回TSKニュースでご紹介をした、IT導入補助金の利用等が考えられます。
弊事務所は中小企業の業務改善等も含め様々なサポートを行っております。お困りごとがございましたら是非ご相談ください。

執筆者紹介

FAS部門 公認会計士 上田 大輔

大手監査法人にてリース業、不動産賃貸業、製造業等の国内監査業務に従事した後、髙野総合会計事務所に入所。現在は中小企業の事業再生業務やM&Aなどのデューデリジェンス業務に従事しています。