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TSKニュース&トピックス

平成25年10月号

会社の稼ぎ頭ご存じですか? 

公認会計士 鏡 高志

高野総合グループでは、経営革新等支援機関としての経営コンサルティングのほか、中小企業再生支援協議会から委任を受け財務アドバイザー、事業アドバイザーとしてこれまで約80社に対してコンサルティング業務を提供しております。今月のTSKニュースでは、高野総合グループが携わった中小企業再生支援協議会案件における売上を重視したことが窮境の一因となった典型的な失敗例とその改善策をご紹介します。

〈例①〉 梱包機械製造業

 

業種

梱包機械製造業

失敗原因

売上重視の経営戦略の下、受注額が大きな新規機械の受注に注力。

調査結果

財務・事業デューデリジェンスの結果、新規機械は開発の要素が大きいことから、赤字案件の割合も高く、収益には貢献していないことが判明。

改善策

会社の収益源は、過去に受注した機械の改造・補修であったことから、しかるべき時期での改造・補修の営業を徹底するとともに、新規機械案件は採算性重視へ転換。

<例②>模型製造業

 

業種

模型製造業

失敗原因

営業ノルマ達成のため、製造現場の状況を考慮せず、営業主導で受注。

調査結果

財務・事業デューデリジェンスの結果、多額な外注費・残業代による高コスト体質の常態化は、製造現場の繁閑を考慮しない顧客との納期約束や顧客ニーズの製造現場への不伝達が原因と判明。

改善策

製造現場は、昼間手待ちが多く、夕方以降忙しくなることから、勤務時間のシフト制を導入。営業と製造のコミュニケーションを徹底し、外注費・残業代及び顧客クレームの削減に成功。

<例③>飲食業

 

業種

飲食業

失敗原因

積極的多店舗展開したものの、店舗損益の把握が不十分かつ出店・退店基準が不明確。

調査結果

財務・事業デューデリジェンスの結果、業態別、店舗別、地域別の損益が明確となり、採算、不採算が可視化。

改善策

店舗単位の予算管理体制の確立、業態・地域ごとの管理責任者の設置など組織運営体制の整備に着手。出店・退店基準を明確にすることで意思決定の迅速化と責任の所在を明確化。

 

財務・事業デューデリジェンスの最大の効果は、会社の強み、弱みが明らかとなり、その後の事業戦略、経営戦略の方向性が立てやすいことにあります。 事例についてもっと知りたい、デューデリジェンスに興味がある、何かございましたら担当の税理士、会計士にお気軽にお問い合わせください。

Column

4月1日より消費税率は8%となるのか?毎年1%ずつアップしていくのか?税率の行方が明確でない状態であったにもかかわらず経過措置の適用を受けるための請負契約締結期限は9月30日で終了しました。税率の行方が不明瞭な中、設備投資やマンション取得の決断を求められた方も多いのではないでしょうか?消費税は私達の生活に直接かかわってくる税金です。これからも関係情報についてはタイムリーにお知らせして参ります。

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◆新入社員

この度、FAS部門およびコーポレート部門に坂本と山口の2名が新戦力として加わりました。若さと活力に溢れた人物ですので、ご指導の程宜しくお願い申し上げます。