令和３年１２月 第１号
グループ通算制度開始・加入に伴う欠損金の損金算入制限
法人部門 スタッフ 峰尾 友理子
令和2年度税制改正により、連結納税制度について抜本的な見直しが行われ、令和4年4月1日以後開始事業年度からグループ通算制度へ移行することになりました。開始・加入時の欠損金等の取扱いについては、組織再編税制の考え方が取り入れられ、複雑な判定を行うことになったため、十分な検討を行う必要があります。
１.開始・加入前の繰越欠損金の持込制限
通算制度では、通算親法人は通算子法人と同等に取り扱われ、開始・加入前の欠損金は、子法人に限らず親法人も「自己の所得の範囲内でのみ繰り越し控除することができる(特定欠損金)」制度となりました。
2. 開始・加入後に生ずる欠損金・譲渡等損失の損金算入制限
開始・加入後に生ずる欠損金・譲渡等損失の損金算入について、上記の表の「共同事業要件を満たさない」場合のみ、次のイ～ハに応じて制限が課されます。
執筆者紹介
法人部門 スタッフ 峰尾 友理子
上場企業の関係会社及び中小企業、公益法人の決算業務、申告書の作成、税務相談業務に従事しています。
Column
今年も残り1ヶ月となりました。高校まで野球をやっていた（甲子園まであと1勝）私にとって、同じ岩手県人である大谷翔平選手の活躍には、毎日ワクワクし、また故郷のことを思い出すいい契機となりました。皆様におかれましても、今年は東京オリンピックがありましたし、日本の代表として、地元の代表として活躍する選手を応援する機会は多かったのではないでしょうか。その生まれ育った故郷への恩返しの手段の一つがふるさと納税です。そんな時には、昔に思いを馳せながら、地元を応援する気持ちで、ふるさと納税を利用してみてはいかがでしょうか。
